前に、ツイッターで読了! って書いてたんですけど。
改めて感想を書かせてもらおうかなーと思いまして……。
と言うわけで雑記というなの、感想です。

さびしがりやのロリフェラトゥ

さびしがりやのロリフェラトゥ (ガガガ文庫)
さびしがりやのロリフェラトゥ (ガガガ文庫)

友人とオフ会のときに、絵柄とタイトルだけで買いました。
えぇ、ロリコンですものしょうがないよね?
確かに、内容は見た目に反したシリアス物でした。
しかし買って後悔はしていません、むしろ感謝しています。

この物語は普通の小説と違って、起承転結で物語が完遂されている訳ではない。
数人の主人公による、起  結、  転結、によって、この本が完成されています。
数々の主人公達の想いが、願いが、考えが綴られた作品だと思っています。
(本当に変態王子と同じ作者なのかと疑いました)

高校生の女の子から見たどばん! な吸血鬼のお話。
吸血鬼から見た、ぺたんな声を失った少女の話。
高校生の女の子と、正義の味方の味方のクラスメイトの話。
高校生の女の子と、ロボットと自称する女の子の話。

そんな色々抱えた人たちが、一冬の物語を紡いだ、それだけの話だ。
けど、書き方伏線の張り方。
そして登場人物ごとに、視点を分けたのか?
と言う理由をようやく理解できた瞬間、読み終えてたという感じです。
言葉にするのは非常に難しい……。
ある意味では、ガガガ文庫らしい作品だと思います。

最後に、
作者様のあとがきで気になった部分があります。
あぁいえ、作者様が小学生が好きという部分ではないです。

この物語は、主観と主観の重ねあわせによって、大切な何かを描こうと思った作品です。

人は主観によって、好き、嫌い、正義、悪なんて変わります。
この作品は、文庫本一冊丸々使って一人の主観を追い、この話はいい話だった! と思わせる作品ではなく。
たかが、270ページで、登場人物一人ひとりの主観で大切な物を描いた作品です。
だから、この物語は決して読む人によっては、ハッピーエンドでは無いかもしれない。
でも、非常に楽しめた作品でした。
(何言ってるんだろう)

ではまた( ゚ω゚ )ノシ